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2009年 緊急提案 感染防止に欠かせない三つの効果

感染防止に欠かせない 三つの効果

2009年 (平成21年) 10月号 難病と在宅ケアより

㈱日本衛菅指導センター 代表取締役・理学博士 古矢光正

1、ブロック効果

病院の待合室やホールなどの人が集まる空間は、人の出入りに伴い、空気中には病原体がより濃く集中浮遊し、二次感染リスクが高まります。

その為、空気清浄処理を常時行うことで新たな病原体を取り除きできるだけ清潔な空間を維持し感染リスクを防止する必要があります。

2、リセット効果

汚染雰囲気空気の清浄化処理

不特定複数の人が共存使用する交通機関の客室などで、感染病の病原体で汚染されたことを想定したとき、必要なことは二次感染防止対策として都度又は、毎日、薬剤などで消毒することです。こうすることで、短時間に雰囲気空間に浮遊する病原体を殺菌、除去し清潔雰囲気空間をよみがえさせることが出来、清潔空間をお客様に提供することができます。

3、抑制効果

無菌的措置ができないエリアでより高い感染リスク防止対策として極めて重要な予防処置です。感染防止の3原則は、隔離、遮断、消毒。これにより感染リスク抑制が成されます。

マスクをする意味は・・・

【遮断】

病原体と非感染者の区切りをつける「遮断効果」を期待したものと理解すべきです。有効な手段であることは間違いないのであるが取り扱いを1つ誤ると強烈な感染媒体になりうるのです。

【隔離】

ウィルス感染を防止するためには、我々の全ての環境から病原体を排除すれば良いのだが、極小で単体で存在しないことなどその策は容易ではない。感染源は、感染動物からの体液(咳、呼気などのミスト、血液)や糞便等に含まれる細菌や生細胞に共生しているのであるから当然、封じ込み(隔離)措置を行うことが必要になる。感染者の使用したティッシュや紙おむつなどは、個別にポリ袋などに入れれば、感染防止にもつながるのだ。

空気清浄は、HEPAフィルターで細菌程度の大きさのものを濾過できる性能であればその役を果たすことができ、紫外線を応用すれば消毒効果も得られることになる。空気の除菌と消毒を行うことは極めて有効な感染源の遮断措置と言うことになる。ウィルス感染症が発病にいたるのにはある以上の量が入らないと感染力が発揮できないこと。石鹸などの界面活性剤には弱い。石鹸で長く洗うことは感染源を遮断するのに有効な手段である。これらがウィルスの弱みである。共に生活するのであるからうまく付き合うことをちょっと考えてほしい。

記:日本衛管指導センター Dr古矢光正 監修:いわき明星大学薬学部教授 鹿児島正豊